ており舎の2つの理念
それは、「考える力を育む」ことと、「勉強の楽しさを伝える」ことです。
1. 子どもたちと一緒に「考える」を楽しむ
ており舎が大切にしていることの一つに、子どもたちの「考える力」を育む場所でありたいという思いがあります。
それは、私自身の社会への問題意識――「常識を疑い、自分の頭で問いを立て、よりよい未来を思考する力」を育てたいという思い――と、前職の塾で多くの子どもたちと関わってきた中で得た手応えとが、重なったものです。
国語の授業で、1つの文章を読み込む中で、子どもたちの考えが少しずつ深まっていく様子を目の当たりにしました。
数学では、たった1問の問題を解く中で、「どうすれば解ける?」「別のやり方は?」といった問いを立てて、共に探ることの面白さを感じてきました。
英語では、日本語との構造の違いに目を向けることで、「なるほど!」という気づきが生まれ、子どもの英語に対する見方が変わったこともありました。
こうした経験を通して、「考える」というプロセスの奥深さと楽しさを、子どもたちと一緒に味わうことが、自分の原動力になっていると感じるようになりました。
2. 勉強は、本当はおもしろい。
もう一つ、ており舎が大切にしていることは、「勉強の楽しさを伝える」ことです。
これは、私自身の生き方そのものと言えるかもしれません。
受験期に、問題の解法を覚えたり、ただ知識を暗記するだけでなく、「なぜこうなるのか?」という根本に立ち返って理解することで、勉強が一気に面白くなった経験がありました。
わかった瞬間の喜び、自分の言葉で説明できるようになったときの充実感。それは、まさに「勉強って面白い!」という実感でした。
そして前職でたくさんの子どもたちと関わる中で気づいたのは、「勉強の楽しさ」は一人ひとり違うということ。
根本を理解する喜びだけでなく、「1つ公式を覚えたら、1問解けるようになった!」といった、素朴な達成感だって、十分に“楽しさ”になり得るのです。
だから、ており舎では、それぞれの子どもに合った“楽しさ”のかたちを大切にしています。
「わかる」「できる」「もっと知りたい」――そんな瞬間が、教室にたくさん生まれるように。
それが、ており舎が目指す学びの姿です。
ており舎が考える“学力”
ており舎では、「考える力を育むこと」「勉強の楽しさを伝えること」を大切にしています。
でも、それだけではありません。
塾としてお子様をお預かりする以上、 「成績を上げる」ことにはしっかり責任を持ちます。
そして、ており舎はその“成績アップ”も、あくまで理念と地続きの中にあると考えています。
点数を上げるのは、問題の「解き方」を覚えることではありません。
それよりも、「なぜこうなるんだろう?」と立ち止まり、
自分で問い、自分の言葉で答えを導き出す力こそが、
どんな問題にも立ち向かえる本物の学力につながっていきます。
ており舎では、授業を通じてこの「考える力」を育み、
それが結果として、点数の上昇へとつながっていく――
そんな学びのサイクルを大切にしています。
成績が上がるから、自信になる。
自信がつくから、もっと学びたくなる。
自分の力で課題を乗り越える経験を重ねることで、
子どもたちは「やればできるんだ」という実感を持てるようになります。
ており舎では、個別演習の時間を通して、
一人ひとりに合った課題にじっくり向き合う時間を確保しています。
この丁寧な積み重ねが、確かな学力を育てていきます。
ており舎は、「成績を上げる塾」です。
でも、それは、ただ点数を上げるだけの塾ではありません。
「自分で考えられるから、成績が上がる。」
「楽しく学べるから、学び続けられる。」
そんなサイクルが、子どもたちの未来を支える力になると、私は信じています。
ており舎の名前の由来
「ており舎」という名前には、「哲学の“て”」、「音楽の“お”」を手がかりに、
“手織り”のように一人ひとりの思考を大切に育てていきたいという願いを込めました。
また、ギリシャ語で「観想」を意味する、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの「テオリア」にも通じています。それは、世界を深く見つめ、考えることそのものを喜びとする姿勢です。
この塾の名前には、子どもたちが学びを通じて、自分自身の考えや感じ方を、手で織るように丁寧に形づくっていくこと——
そして、自分なりの“真理”に出会っていくこと——
その道のりを支えられるような場所にしたい。そんな思いを込めました。